デジタル化の恩恵
長距離の夜間、深夜料金、それに30キロから100キロまでの中距離料金はまだNTTより安いですが、3分で10円安い新電電料金優位時代の終わりがきたといえます。
技術革新の恩恵を受けた新鋭設備を持った新電電が、人為的にコスト以上の料金が設定されていた長距離市場に参入すれば、NTTより安い料金が設定できるのは当然でした。
ミルクのおいしい上澄みだけを飲むという意味で、こうした参入形態を「クリームスキミング」といいますが・・・
長距離料金でNTTと新電電が同一水準になったことは、もはや長距離市場においしいクリームがなくなったことを意味しています。
しかし、当時のNTT社長は長距離料金値下げの発表の席で、「今回の値下げで長距離の値下げはまだ終わらない」と宣言、今後も価格競争を続ける意欲を示しました。
市内部門が基本料金の値上げでほぼ黒字化し、番号案内業務も98年からの値上げで数年後には黒字化する見通しが立ちました。
赤字補填する必要がある部門が次々となくなり、長距離部門の余計な重荷がさらに減ると、グロスでなくネットで勝負できる体質に転換します。
さらにネットワークのデジタル化が97年12月に完了し、インターネットFAXなどデジタル化の恩恵をこれからはフルに享受できる態勢になりました。