日本の国家目的
自由貿易体制の維持ということが日本の国家目的でなければなりません。
なぜなら世界の自由貿易体制なしには、日本の存立はあり得ないからです。
アメリカは、いままで自由貿易の旗手として、立場上自由貿易体制の理念に奉じてこなければなりませんでした。
一方、日本はアメリカの傘の下で、輸出を拡大するだけ拡大し、その過程で、強固で閉鎖的な自前主義の産業構造をつくり上げてきたのです。
そして貿易摩擦である貿易に関してはおよそ自由貿易の理念なぞ頭の隅になかったといっていいでしょう。
あったのは金を稼ぐことだけでした。
この日本の貿易行動の問題といい、前述の生産と消費の関係の問題といい、日本あるいは日本人には、何のための貿易なのか・・・
そして、何のための生産活動なのかという問いや疑問が欠落していたのではないでしょうか。
今、日本人に必要なのは、この懐疑精神であり、そしてこの精神の営みの中か薪しい理念を構築することです。
さもなければ相も変わらぬキャッチ・アップ精神で、はつかネズミのように、なりふり構わず地球上を走り回ることになるでしょう。